オドロキ!木のアクセサリーって、こんなにカワイイの?
「木」のアクセサリーというと、なんだか大きくてごっついイメージがありますが、そのイメージを一掃してくれるのは【WoonHung(ウーンハン)】のアクセサリー。このアクセサリーは、シンガポール人女性がデザイン、ディレクションするブランドです。優しい色味をつかったそのアクセサリーは、木の質感をソフトに見せ、思わず手に取らずにはいられないアイテムが数多く展開されています。
フィリピンのセブ島にあるパンガントゥオンという白木でできたアクセサリーは、とても軽く、大ぶりでも無骨さを感じさせないデザイン。そして木をアクセサリーのメイン素材にするブランド自体珍しいですが、木という素材をうまく生かしたデザインは、「人と少し違った」ものを探している人をはじめ、多くのファッショナブルなファンを引き付けています。
「材料にはレジン樹脂を使っていたりしますが、安全なものを使用していて、小さなお子さんが誤って口に入れても決して害がないものを選んでいます」とオーナーであり、デザイナー、そしてディレクションまで行うYvonne(イヴォンヌ)さんは話します。だからでしょうか、WoonHungのアクセサリーを身に着けても、肌に気持ちよく感じるのです。
カラーは、少し懐かしいパステル調のものや原色。ヴィヴィッドな色でも白木の材質と合わせると優しいイメージになるから不思議。クリーム色は、日本人の肌に合わせると、肌なじみがよく、程よくセクシーなイメージにも。
白いブラウスやTシャツに合わせると、とても洗練されたイメージにもなるのも嬉しいデザインです。
もっと知りたい!WoonHungのアクセサリー
この【WoonHung 】のオーナーYvonne(イヴォンヌ)さんは、ソフトな話し方にも強い情熱を感じさせる、素敵な大人のシンガポール人女性。毎日ショップに立ちながらも、フィリピンの工房のスタッフとやり取りしたり、そしてデザインやディレクションも行う多忙な毎日を過ごしています。そんなYvonneさんに、この素敵なアイテムが出てくる秘密を探るべくインタビューを行いました。
こんにちは、Yvonneさん。WoonHungはシンガポールにある数多くのアクセサリーブランドでも、木をつかったアクセサリーということで、かなり珍しく個性的ですよね。WoonHung のアイテムは、木の”ごつさ”は感じさせないくらい、木の木目を活かして優しい印象に仕上げられているので、とてもソフトなデザインに仕上がっていますよね。
ありがとうございます。私たちの商品は、フィリピンで採れる白木やパンガントゥオンという木を使っています。この木はとても質がよくて、なめらかなテクスチャーなんです。
木でこんなにソフトなイメージが出せることに驚いていました。そしてすべてのデザインがユニークで、シンプルなコーデに合わせるだけで、おしゃれなファッションが完成しそうですね。デザインはどんなものがモチーフになっているんですか?
ブランド名に由来するんですが、”WoonHung ”は、実は私の別名で、生まれたときに祖父がつけてくれた名前なんです。最初は私が男の子だと思ってつけたみたいんですが(笑)。
大人になるにつれて感じているのですが、祖父は私に人間として”強さとソフト”な面、例えば男性のごとく立ち向かうマスキュリンな面と、女性らしさを備えたフェミニンな部分を兼ね備えているみたいな、それらをきちんとバランスを取るように願ってこの名前をくれたのではないか、と思っています。
なるほど、その2つのモチーフ、”強さとソフト”さがアクセサリーにも見える気がします。マスキュリン的なもの≒”木”という素材と、ソフトな部分”色味”であったり、”なめらかさ”であったり。
はい、WoonHung というイメージは、思いやりや永続的な愛、そして美しいデザインを持つ一方、実用的なものという2つのイメージコンセプトがベースにありますが、私自身、美しいものと、機能的で持続可能性(サステナビリティ)なもの、その2つをうまく組み合わせることにも力を入れているんです。
フィリピンのコミュニティを活性化させるWoonHung
実はWoonHungのアイテムは、私だけでデザインはしていません。勿論私もデザインしていますが、色々な人のデザインによってできています。
WoonHungのデザインは、Yvonneさんは勿論、Yvonneさんの活動の要となっているフィリピンのセブ島にある、小さなコミュニティの人々のデザインからも取り入れているのです。彼らは自由で奔放なデザインのアクセサリーを作っていましたが、デザインそのものはよくても、それこそ「無骨な」もので、イマひとつ「垢ぬけていない」ものが多かったそう。
長年のデザイナー歴があるYvonneさんが、その彼らのデザインを洗練したもの、売れるものとしてディレクションし、商品として仕上げているのです。
私が関わっているフィリピン、セブ島のそのコミュニティは、ものを作る人、デザインをする人、色を付ける人、金具を付ける人など、すべてその中で完結できているのです。いいものを作れて、素敵なデザインができる、しかし彼らは「売れるもの」を作るコツをしらない、そんな彼らを助けるため、私がディレクションしています。
また安い賃金で生産者にものを作らせて利益を搾取するという考え方ではなく、自らもそのコミュニティに入り、皆でものづくりを行い、そしてそのコミュニティを活性化させる、そしてそれが貧困層となっている地域の経済自立性を高めることになると同時にYvonne さんのビジネスも拡大する、といったエコシステムで、WoonHungのアイテムは作られています。
小さなエコシステムの形ですが、正当な価格をつける背景は非常に大事なのです。そしてそれは購入してくださる皆さんによって、この小さなコミュニティを持続可能性なものとして助けていくことができるんですよ。
そうだったのですね・・そんな強い思いがあって、WoonHungのアクセサリーは作られていると思うと、とても商品に愛おしさを感じます。
日本人女性と行っているWoonHung MIAシリーズ
積み木のようなカラフルで可愛いデザインのブレスレットやネックレスがありますね。
はい、これはWoonHung MIAシリーズと言って、売上金で購入した文房具などを、フィリピンのIloilo(イロイロ)という場所にある小学校(Anecito Panolino Elementary School)に届けています。ハリケーンで校舎が壊れた時も、ここから修繕金を出しました。
Yvonneさんのご友人である日本人Mia Watanabeさんのご自宅で雇っているフィリピン人のヘルパーさんが、仕事で得た収入をこの学校に寄付する姿にMiaさんが心を打たれ、何か自分にもできないか、ということでYvonneさんに相談。そこで立ち上げたプロジェクトが、このWoonHung MIA シリーズです。
白いTシャツにさらり、とつけても、コントラストで2つつけても可愛いデザインです。このネックレスやブレスレットを見ると、子供たちの笑顔も浮かんできそうですね。
WoonHung は愛に溢れたアクセサリー
いかがでしたか? 素敵なデザインのWoonHung には、大きなテーマやたくさんのYvonneさんの思いを持ったコンセプトがありました。Yvonneさんが商品に向ける目には、彼女の愛が感じられます。
そんなストーリーを感じながら身に着けるWoonHung のアクセサリーは、より愛着が感じられるようになるはずです。
是非、シンガポールに旅行にいった際は、Yvonneさんのブティックに足を運んでみてくださいね。
いつか日本にも展開していきたいと思っています。待っててくださいね!
ショップデータ:WoonHung
OUE Downtown Gallery
店舗所在地:#01-40 6A, Shenton Way, SINGAPORE 068808
営業時間:午前11時~午後8時(月~金)、午前11時~午後4時(土)
*日曜、祝日は休業
最寄り駅:Tanjong Pagar駅から徒歩5分(East線)
ホームページ:http://www.woonhung.co/index.html