夕方になるとなぜ脚がむくむの?
夕方になるといつも脚がむくんでだるくて疲れてしまいます。水分の摂りすぎなんでしょうか?
「むくみ」とは血液中の水分が血管の外に漏れて、余分な水分や老廃物が皮膚や皮下脂肪に溜まった状態のことをいいます。夕方になると脚がむくむのは、重力の関係で水分が下肢に溜まりやすく、心臓に血液を送るふくらはぎの静脈のポンプ作用が上手く働かない血行不良が主な原因です。
水分の摂りすぎも体に余分な水分を溜めてしまう原因の一つですが、脚がむくみやすくなる生活習慣をまずチェックしてみましょう。
血行不良が原因の脚のむくみは、次のことが考えられます。
長時間同じ姿勢でいる
デスクワークや立ち仕事のように、長時間同じ姿勢を続けているとどうしても血液が滞りやすくなります。重力によって体の下のほうに血液が溜まりやすくなるので、脚がむくんでしまいます。
運動不足
運動不足による筋力低下も、血行不良を引き起こす主な原因。特に「第二の心臓」とも呼ばれるふくらはぎの筋力が低下すると、全身に血液を送るポンプの働きが弱まり血液が滞りやすくなるので、脚に余分な水分、老廃物が溜まってしまいます。
塩分の摂りすぎ
むくみを解消するためには、食生活も大事。塩分を多く摂ると、体は体内の塩分濃度を正常にするため水分を多く取り込もうと働きます。そのため体内の水分量が増え、排出されなかった余分な水分がむくみとなって体内に溜まってしまいます。
冷え性やストレス
体の一部、または全身が冷えやすい冷え性さんは要注意。体が冷えると自律神経が乱れ、血管が収縮して常に血行不良の状態に。特にエアコンで体を冷やしやすい夏場は体温調節に気をつけましょう。ストレスが溜まっている方も、血流や水分を排出する循環が悪くなるのでむくみやすくなります。
当てはまるものが多すぎてショックです。どうしたらいいんでしょう?
生活習慣を見直すことは大切ですが、仕事の内容などで難しいこともありますよね。毎日簡単に出来るフットケア方法をご紹介するので参考にしてみてください。
今すぐ出来る、むくみ解消フットケア
毎日筋トレやエクササイズを続けるのはなかなか大変ですよね。運動嫌いの方や時間がない方でも簡単に出来る、ちょっとしたむくみ予防方法をご紹介します。
ぬるめのお風呂にゆっくりつかる
バスタイムは1日の疲れを癒してくれる大切な時間。体を温めて血流アップするためにも、ぬるめのお風呂にゆっくりつかりましょう。ぬるめのお風呂は筋肉をほぐすリラックス効果もありますが、余分な水分を尿で排出する副交感神経の働きも高めてくれるので、むくみ改善にも効果的です。
足首・ふくらはぎのマッサージ
入浴後やお休み前、時間の余裕があったらふくらはぎや足首のリンパマッサージをしてみましょう。リンパとは体内の余分な老廃物を流す排水管のようなものなので、体内に余分な老廃物や疲労物質を溜めないためにも、リンパの流れが滞りやすい足首からふくらはぎ、膝裏をやさしくもみほぐすと、むくみ改善に効果的です。
フットバス
リラクゼーション・マッサージサロンに行くと施術前によく出てくるフットバス。さらに時間に余裕があるなら、足をゆっくり温めるフットバスもおすすめです。冷えやすい足を温めて毛細血管を広げることで、血流がアップし溜まった老廃物も流れてむくみ改善にもつながります。
オフィスでも出来る、簡単フットマッサージ
もう一つご紹介したいのは、テニスボールを使った簡単なフットマッサージ。足裏は余分な水分や老廃物が溜まりやすい場所なので、ほぐしてあげるとむくみ解消にも効果的です。仕事の休憩タイムや家事の合間などちょっとしたすき間時間に出来るのでおすすめです。
テニスボールを足のつま先からかかとに向かって少しずつ位置をずらし、コロコロ転がしていきます。痛みを感じるところは重点的にじっくり圧をかけてマッサージしましょう。ふくらはぎやお尻のマッサージに使っても気持ちいいですよ。
いかがでしたか?
むくみ解消に効果的なフットケアをご紹介してきましたが、いかがでしたか?マッサージは寝る前や仕事中、休憩中などの短い時間で簡単に出来るものなので、日頃のフットケアにぜひ取り入れてみてくださいね。