そもそも「パントリー」とは
パントリーは、キッチン空間内(もしくは隣接された場所)にある、食品保管専用スペースをさします(食品庫)。日本だと、スペースというよりは引き出しや戸棚を活用することがが多いですよね。
主にパスタや昆布、お菓子などの乾き物の収納がメインとなる場所ですが、頻繁に食品を出し入れすることもあり使用頻度が高く、すぐにものがたまりやすくなる場所でもあります。キッチンのなかでももっとも整理整頓が難しい場所…と感じる方も多いようです。
パントリーが片付いていないと、必要な時に必要なものがスムーズに出せなかったり、探すのに時間がかかることも。使いやすいパントリーであればあるほど、調理や家事の効率がどんどんアップしていきますよ。
そこで今回は、パントリーをより使いやすくするためのおすすめ収納方法(引き出しなど)やオープンパントリーのディスプレイ収納方法をご紹介。頑張っても片付かないパントリーエリアをすっきりさせましょう!
パントリー整理の前にすべきこと
パントリーを整理する前にしておくべきことがいくつかあります。
パントリー内の物を全部出す
まずは、パントリーの中にあるものを全部出してみましょう。
これで、内容量の把握だけでなく、当分食べていないものや不要なものが把握できます。
パントリー内の掃除
次に必要なのがお掃除。
パントリー内にはいつしかこぼしてしまった食品かすや髪の毛などが思っているよりも多く落ちています。掃除機やクロスを使ってピカピカにしておきましょう!
賞味期限の確認
パントリーから出した食品の賞味期限を片っ端から確認していきましょう。賞味期限が切れているものはパントリー収納から外します。
パントリー収納のルール
次に、食品を保管していく場所決めをしましょう。
パントリーは色々な場所にさまざまな食品を保管しがちですが、実はより使いやすくするためのルールがあります。
・一番上の段(踏み台が必要な段)…キッチンペーパーなどのストック品や期限がないもの
・中段(一番目視しやすいしやすい段)…使用頻度が高い調味料や食品、賞味期限があるもの
・下段(しゃがまないと使えない段)…非常時用食品や缶詰、瓶類など重量があるもの、調理器具
使用頻度が高いものほど取り出しやすい場所に置いておくのが鉄則です。
重いものや落ちると怖い(破損・怪我しやすい)ものほど下に置いておくことで使いやすさが増すだけでなく、万が一地震が発生した時も怪我やダメージを最低限に抑えられますね。
床に直置きすると取り出しにくい調理器具類は、キャスター付きボックスなども活用すると便利!
小型棚から大型棚まで!パントリー収納・ディスプレイ実例集
ここまで、パントリー整頓準備や収納ルールをご紹介してきました。ここからは、おすすめの収納方法を実例と共にご紹介していきます♪
バスケットを使った収納
ジャンルやテイストごとにバスケットに食品を入れて管理。
これなら、必要なものだけをバスケットごと取り出して使えますね。開けかけのものなど、あまり見せたくないものは自然素材のバスケットにいれておくと良い目隠しに。
ナチュラル系のキッチンなら、全ての収納ボックスをラタンなどのバスケットで収納カゴを統一するのも良いですね。ラベルもクリップで留めておけばどこに何があるか一目瞭然です。
食品ボックス用ネームタグはご自宅で作れます♪
食品ボトルやボックスに使える食品ネームタグは、オンラインで手に入るテンプレートが豊富にあります。ぜひオンライン検索してみて、お好みのデザインを見つけてみてください。
シールプリンターやテープを使ってシール化すれば、食品専用のステッカーのできあがり!粉末の食品やパスタなどを別容器で保存する際に役立ちますね。
筆者は、賞味期限があるものや茹で時間、調理時間が設定されているものは商品のパッケージを切り取って容器のふた・底などに貼っています。これで賞味期限も調理方法もばっちりです♪
保存容器・バスケットはブランド・シリーズ統一で省スペース化
少しでも省スペース化したい!という方には、同ブランド・同シリーズで保存容器を統一するのがおすすめ。スタッキングしやすく、空いたスペースも活用しやすくなりますよ。なにより、見た目もすっきりとするので、見た目も重視した収納・管理がしたい方にもぴったりです。
すべて透明の容器で統一すると、一目でどこに何が入っているか把握できますね。
こちらは食品容器を全てボトルで統一しているパントリー。少量ずつしか食品を使わない方や少人数世帯にも適しています。ボトル自体もプチプラで手に入るものが大半なので、節約しながら収納を考えたい方にもおすすめです。
取っ手付き容器も管理がしやすくおすすめ。容器のカラーを選べば、オープンシェルフでも素敵に目隠しができますね。
オープンパントリーにはフタ付きボックスもおすすめ
オープンシェルフで食材にほこりがかかるのが不安な方には、フタ付容器でのパントリー管理がおすすめ。密閉容器なら、ほこりだけでなく虫などの侵入もブロックできます。
回転プレートを使った収納
小さなジャム瓶や調味料などは、回転プレートの上で管理するのも良いアイデア。円形だとやや広さと奥行きをとるかもしれませんが、お皿を回転させれば何があるか把握できるので、シェルフの段数が足りないパントリーにも最適です。
収納スペース不足は扉の壁面収納取り付けで解決
もしパントリーが小さすぎて食材がおさまりきらない…という場合は、壁面を使った管理・収納はいかがでしょうか。壁や扉などに収納スペースを作れば、新たにシェルフを買う必要もありません♪
こちらは、壁面にブラケットを取り付けて棚板を取り付けた簡易パントリー。全てホワイトとクリアカラーで統一されていて清潔感が漂っていますね。
必需品だけ壁面で管理するのもgood!
必要最低限のものだけを壁面管理し、他のものをパントリーで管理するとパントリーもよりすっきりするはずです。
パントリーがないなら作っちゃおう!
パントリースペースが足りないけれどおうちのスペースは余っている!という方には、こちらのようなハンドメイドパントリーはいかがでしょうか?オープンラックにボックスを取り付ければキッチン収納の出来上がりです。こちらも、ボックスやバスケットは全てブランドやカラーを統一しておくとベターです。
パントリー収納を見直して家事の効率アップ!
散らかりがちなパントリーの収納ルールやおすすめの収納・ディスプレイ方法をご紹介してきました。どこに何があるかわからなくなりがちなパントリーですが、食材ジャンルごとにボックスを分けたり、使いやすいボックスを選ぶことでパントリーの使い勝手が格段にアップします。まずは不要な食材の選別・お掃除からはじめてみましょう。時間はかかるかもしれませんが、パントリーが整理整頓されるだけでも、キッチンでの作業効率が大きく変わってくるはずですよ。