エディターがおす《映画》特集② 可憐で詩的な60s | 『ロシュフォールの恋人たち』『シェルブールの雨傘』etc
2021/03/05
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エディターがおす《映画》特集② 可憐で詩的な60s | 『ロシュフォールの恋人たち』『シェルブールの雨傘』etc

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記憶に残るアイコンスタイルを次々と生み出し、今も私たちにインスピレーションを与え続ける60年代映画。ストーリーや演者はもちろんファッションまで、全てが美しい60sムービーをエディターが厳選。


ミニスカート、カラーブロック、花柄、パンツルック…。60年代はファッションにおける革新の時代でした。戦後生み出された数々のアイコニックなスタイルは時代を超越し、今も私たちに何か訴えかけるような、そんな魅力を放ちます。

とりわけスクリーンで映し出される華やかなファッションは今も人々を魅了します。そんな華々しいファッションとは裏腹に、郷愁や葛藤、渇望や憧れなど、それぞれの作品に込められたストーリーにも心を打たれる60sムービー。

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都会への好奇心、押し寄せる後悔、絶望の中に感じる愛…。「どの時代に生まれても悩みのない人間なんていない」と教えてくれるような気がします。ドリーミングなファッションと共に多くのメッセージが込められた60s映画の世界を堪能して。

『ロシュフォールの恋人たち』(1967年)

ストーリー

フランス港町ロシュフォールを舞台に、ジャック・ドゥミ監督と音楽家ミシェル・ルグランが描いたミュージカル映画。この小さな片田舎で開催される年に一度の祭りを2日後に控え、それに参加するキャラバン隊が広場に到着するシーンから物語が始まります。主人公となるのはカトリーヌ・ドヌーヴ演じるデルフィーヌとその実姉フランソワーズ・ドルレアック演じるソランジュの双子の姉妹。2人はいつも身を焦がすような恋に憧れ、理想の男性を追い求めています。実はそれが近くにいるとは知らずに…。

登場人物はもちろん色彩やダンスなど一見すると終始ハッピーな気色を漂わせる映画ですが、実はそれぞれの登場人物の葛藤を同時に伺い知ることができ、今も世界中の人々がこの映画に魅了される理由なのだと感じます。小さな街を出て夢に突き進もうとする姉妹や、その母親イヴォンヌが時を経ても抱き続ける未練。それぞれの境遇に不満を抱き彷徨いながらも、前を向いて日々を生きているというところに共感を覚えるのかもしれません。

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最後まで目が離せない結末も楽しみながら鑑賞してほしい!

『シェルブールの雨傘』(1964年)

ストーリー

愛し合う青年ギィと傘屋の娘ジュヌビエーヴ。彼女は裕福な生活を願う母親に自動車修理工場で働くギィと付き合うことを反対されていました。また17歳という若さも母からの反感を買う理由となっていました。ですが、ジュヌビエーヴは母の目を盗みギィとの愛を育みます。そして、結婚を誓いますが、彼への徴兵礼状によって2人の愛は引き裂かさかれてしまいます。

『ロシュフォールの恋人たち』の前作にあたる『シェルブールの雨傘』。前者のように歌って踊るミュージカル映画と思いきやダンスのシーンはほとんどなく、哀愁をそこかしこに漂わせる作品です。時代に翻弄されながらもそれぞれが自分の人生の舵を取り、選択し、逞しく生きていく姿が印象的です。

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劇中のカトリーヌ・ドヌーヴの美しさはもちろんですが、最後の余韻が見終わっても頭から離れない!不朽の名作です。

『女は女である』(1961年)

ストーリー

コペンハーゲンから来たばかりで「R」の発音がうまくできないアンジェラは、キャバレー(と言ってもストリップ小屋だが)で働く踊り子。パリの小さな本屋で働くエミールとは同棲していて、アンジェラはすぐにでも子供が欲しいと訴えますが彼はまだそんな気持ちになれずにいます。痺れを切らしたアンジェラは、「その気がないのならアルフレッド(エミールの友人)に頼むわ!」と言って突飛な行動に出たりと、いつも喧嘩が絶えません。

当時監督のジャン=リュック・ゴダールと主演のアンナ・カリーナは新婚ホヤホヤで、彼のおのろけ映画とも称されるこの映画。アンニュイな雰囲気漂うアンナ・カリーナの魅力が凝縮された映画であることは間違いありません。

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ミシェル・ルグランの音楽にも注目。役者が歌い踊ることはありませんが、登場人物の動きに合わせて流れ始めたと思えば急に無音になったりと、はじめは掴めないリズムに困惑しますが、徐々に慣れ、いつからかそのリズムに身を委ね見入ってしまいます。

『欲望』(1966年)

ストーリー

主人公トーマスを演じるデヴィット・ヘミングスは売れっ子ファッション・フォトグラファー。スーパーモデルのヴェルーシュカを襲わんとばかりに狂うようにシャッターをきるという鮮烈なシーンから始まります。彼の日常はカメラとともにあります。ある日、公園にいたカップルを何気なく盗撮してスタジオに戻りそのフィルムを現像すると、ある事件に気づいてしまいます。

ミケランジェロ・アントニオーニ監督による60年代スウィンギング・ロンドンが背景。骨董品店のシーンでのサブカル感や、モデルの卵として登場するジェーン・バーキンなど、ロンドン・ファッションシーンの黎明期における貴重な瞬間が捉えられた作品です。

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邦題では『欲望』というタイトルですが本国では『Blow Up(引き伸ばし)』。レンズを通して世界を見ているのではないかと思わせるほどカメラに取り憑かれた男の生き様が見所。

いかがでしたか?

ノスタルジックでありながらモダンな60sムービー。映画はたくさんの価値観と教養を与えてくれます。知らない世界が今に繋がることも歴史を知る醍醐味。ぜひおしゃれで魅力溢れる60s映画をチェックしてみてはいかがですか?

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EDITOR / J

ファッションや美しい文化を通して、自分を愛すること。Love Yourself

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