“レザーシューズ”老舗定番ブランド4選
今回は、ビジネスにもプライベートにも活躍する“オンオフ兼用レザーシューズ”を特集。かしこまり過ぎず、遊び過ぎない、そんなジェントルなレザーシューズが理想です。かっこよく、的を外していないアイテムを選ぶポイント、そして、それぞれのレザーシューズが醸し出す印象も深掘りします。
ピックアップブランドは、4つの信頼あるシューズメーカー
・John Lobb (ジョンロブ)
・Paraboot (パラブーツ)
・ALDEN (オールデン)
・Church's (チャーチ)
では、たっぷりと“革靴”の沼にハマっていきましょう。
“フォーマル”なレザーシューズとは?
そもそも、フォーマルシューズやビジネスシューズだと言われているレザーシューズってナニ?ということで、デザインとカラーリングのポイントをおさらい。ルールもありますが、いかに“らしく”見えるレザーシューズか、ということがオトナには大事。
デザイン
フォーマルやビジネスの革靴を選ぶ際は、“ストレートチップの内羽根”という決まり文句がテッパン。ストレートチップは、つま先に一本ラインが入った切り替えが目印。
「内羽根」は、V字に開く履き口と、革パーツの重なりがないデザインが特徴。反対に「外羽根」は、外側に広がる履き口と、革パーツが重なり縫い合わされているデザインが特徴。ダービーシューズが代表的な名称です。
カラーリング
かしこまった場や装いとしては、やっぱり“黒”が基本。冠婚葬祭には不向きですが、メダリオンが入ったレザーシューズや、ウィングチップなどでも黒を選択するだけで、一気にドレッシー。
“カジュアル”なレザーシューズとは?
オトナのカジュアルコーディネートには、レザーシューズが必須アイテム。カジュアル向きのデザインはとても多く、ドライビングシューズ・ローファー・チャッカブーツなど、沢山の選択肢があります。
デザイン
カジュアルデザインはとても幅が広く、装飾もディテールも豊富。各シューズメーカーが販売している中でも、代表的な「ローファー」はカジュアル志向。次いで、ブーツもカジュアルな部類だと言えます。
カラーリング
ブラウンやグレー・バーガンディなど、豊富なカラー展開がされているのも、カジュアルレザーシューズの楽しいところ。黒はフォーマルでシックな印象、ブラウンはカジュアルでラフな印象が強くなります。
“オンオフ兼用”レザーシュースのデザイン
では、フォーマルとカジュアルのいいとこどりをした“オンオフ兼用レザーシューズ”のおすすめデザインをご紹介。今回キーポイントとなるのが、
「ぽってり」
「モンクストラップ」
「ホールカット」
の3つ。それぞれが持つデザインの強みと、それぞれのブランドがリリースしている紳士なレザーシューズをピックアップ!
“ぽってり”レザーシューズが最旬!
各ラグジュアリーブランドも、こぞって昨今のコレクションで発表している「ぽってり」顔のレザーシューズ。つま先が先細りになった従来の“尖った”印象は捨て、丸みを帯びた“曲線美”なデザインに流れが変わってきています。
Paraboot(パラブーツ)のぽってりレザーシューズ
■一度は目にしたことがある、独特なフォルムが魅力的なParaboot(パラブーツ)。大人気モデルの“シャンボード”は、Uチップの紳士的な表情がオンオフ兼用にぴったり。全体的に厚みのある「ぽってり」さは、さすがの貫禄。
■登山用に開発された耐久性のある製法・雨の日でも安心のラバーソール・ブランドが誇るオリジナルのリスレザー(オイルを多量に含ませた撥水性のあるカーフ)と、実用的かつ頼れるタフさが魅力的。寒冷地にお住まいの方にもおすすめしたい、ヘビーユーズ間違いなしの逸品。フランスでの製造・原料にこだわっています。
ALDEN(オールデン)のぽってりレザーシューズ
■アメリカントラディショナルの名門、ALDEN(オールデン)。幅広の伝統的な木型(モディファイドラスト)で製造される、元祖「ぽってり」レザーシューズです。くの字にカーブするラインが唯一無二のチャームポイント。
■美しく輝くコードバンは、“ちょっと面倒くさい”手入れを施すことも醍醐味。雨とシワの入り具合には、細心の注意を払いましょう。とにもかくにも、一筋縄ではいかない部分も含め、アイビールックをとことん堪能できます。
Church's(チャーチ)のぽってりレザーシューズ
■フランス・アメリカに続いて、聖地イギリス・ノーサンプトンで地位を確立しているChurch's(チャーチ)からも「ぽってり」をご紹介。どちらかと言えば英国はスマートな細いディテールを好みますが、そこは変化を恐れないのが老舗たる所以。
■ダービーシューズは程よい「ぽってり」感があり、オンオフ兼用に扱いやすいデザイン。堅苦しい印象はなく、しっかりとレザーシューズが放つこだわりを見せる一級品です。
レザーシューズの名品“モンクストラップ”
オンオフ兼用と言えば、真っ先に頭に浮かぶ紳士なデザイン。“モンクストラップ”は、ストラップと金具が高級感と絶妙なバランスを創り出す、紳士な紐無しレザーシューズです。足元に華を添える、スマートな表情が最高にかっこいい。
モンクストラップシューズは、ストラップがひとつのシングルモンク。ストラップがふたつのダブルモンクが存在。それぞれ豊富なデザインと洗練さを兼ね備え、一足づつ異なる雰囲気に奥深さを感じます。
John Lobb(ジョンロブ)のモンクストラップ
■ノーサンプトンの誇りを守る、英国王室御用達の正統派なシューズメーカー。レースアップシューズ同様、ダブルモンクのラインナップも豊富なJohn Lobb(ジョンロブ)。もしモンクストラップシューズを検討しているのなら、真っ先にこのブランドを推進します。
■王道なモンクデザインから、ひねりを加えたデザインまで幅広くリリースしているJohn Lobb(ジョンロブ)。レザーの素材感により、印象が異なることも面白いところ。秋冬は、是非スエードを採用してほしい。
Paraboot(パラブーツ)のモンクストラップ
■Paraboot(パラブーツ)からも、ダブルモンクがリリースされています。エレガントと言うよりは、無骨な雰囲気を醸し出す“働く男のメンズシューズ”。レースアップデザインとは違う、また新しい魅力を発見できます。
ALDEN(オールデン)のモンクストラップ
■ALDEN(オールデン)が扱うモンクストラップシューズは、ほぼシングルモンク。すっきりとしたデザインは、ジャケパンやカジュアルスタイルにもマッチします。アメトラを愛するメンズの足に合う、ぽってりとしたモンクデザインはALDEN(オールデン)だけ。
Church's(チャーチ)のモンクストラップ
■繊細さを感じる、線の細いモンクストラップが軽やかな印象のChurch's(チャーチ)。主張しすぎないデザインはコーディネートの馴染みも良く、さまざまなスタイルに浸透する秀逸さを持ちます。
“ホールカット”で差を付ける
1枚の革で仕立てられた、高級感と美しい質感を楽しめる紳士なレザーシューズ。“ホールカット”は、製作の緻密さ・革質の吟味の難しさと、メーカーの腕の見せ所。一目見ただけで価値が分かる、革靴好きな紳士の為の一足です。
至極シンプルなデザインだからこそ、どんなスタイルにも化ける。そんな清い装飾の無さが、最高にクール!硬すぎずのスマートな表情がかっこいい。
John Lobb(ジョンロブ)のホールカット
■美しく輝く革質の良さを感じる一足は、英国らしい細身のシルエット。ホールカットはあまり幅広だと野暮ったくなるので、このフォルムで是非攻めたい。トゥのハイシャイン具合で、ドレッシーさがアップします。
Church's(チャーチ)のホールカット
■フラットでコンパクトな一足は、ステッチの有無により異なる印象に。大人のスーツ・ジャケットスタイルにマッチする、確かな品質が1番のチャームポイントです。
オンオフ兼用で最高のレザーシューズを嗜む
ザ・ビジネスなレザーシューズは、仕事道具のイメージが強く付きます。オンオフ兼用であれば、コーディネートの幅も広がり、愛着もひとしお。新しいデザインやシューズだと、足取りも軽くなりそう。メンテナンスとトゥの光沢は、もちろん死守。