エイジングケアについて
最近エイジングケアという言葉をよく耳にしますが、どのような成分が、どのような働きをして、どのような効果をもたらすのか皆さんは、きちんと理解していますか?
私は、つい最近まで、きちんと理解出来ていませんでした。
アメリカでは有名な美容系雑誌「Allure Magazine」を購読していますが、聞いたことのない成分の名前に辞書をひく毎日です。
エイジングケアと言っても、肌の悩みは十人十色。
今日は美容大国アメリカで人気のエイジングケアアイテムをご紹介したいと思います。
ケミカルピーリングについて
ケミカルピーリングとは、皮膚科や美容外科で行われているエイジングケア施術のひとつです。
酸を使い、意図的に肌に小さな傷を作ることによって、それを治そうとする働きで大量のコラーゲンを生み出し、若い肌特有のふっくらした肌にする効果があると言われています。
肌の余分な角質を取り除くため、その後で使う美容液等の浸透がよくなる効果も。
皮膚科や美容外科で使っているトリクロロ酢酸(TCA)・フェノール酸は使い方を間違えると真皮まで傷つけてしまいますが、自宅でも安全に使うことが出来るケミカルピーリングもあります。
それが、グリコリック酸・乳酸・サルチル酸・アルファベーター酸です。
もし自宅でケミカルピーリングを行う場合はこれらの成分を探してみると、いいと思います。
※※※ケミカルピーリングについての注意事項※※※
・ピーリング後2~3日は、ビタミンCやAHAが入っていない保湿クリーム等をご使用下さい。
・酸を使い意図的に傷を作っているので、肌が敏感になっています。
・紫外線にも過剰に反応することがあります。必ず日焼け止めを毎日使って下さい。
レチノールについて
エイジングケアに用いられることが多いのがレチノール、ビタミンAの一種です。
若い時はハリや弾力があった肌も年齢と共にシワになりやすくなるのは、なぜでしょう。それは肌が生成するコラーゲンやヒアルロン酸が減ってしまうからです。
肌は約30日周期で古い角質から新しい角質に生まれ変わりますが、このターンオーバーという機能は、加齢や不規則な生活によって簡単に乱れてしまいます。
ターンオーバーが乱れると古い角質が溜まってしまいくすみ・しわ・たるみ・黒ずみと言った肌トラブルに繋がります。
ただ、レチノールもケミカルピーリング同様、敏感肌の方には刺激が強いかもしれません。
敏感肌の方はドクターズコスメと呼ばれる皮膚科医が作った製品をお試しするのがいいかもしれません。
※※※レチノールについての注意事項※※※
・レチノール配合製品は、大体が夜用です。他のレチノール、レチノイド化粧品、ハイロキシー酸配合の化粧品と併用しないでください。
・レチノールは紫外線に敏感になる成分が含まれています。必ず日中は日焼け止めをご使用下さい。
・初めてレチノールが含まれた製品をご使用になる方は、濃度の低いものから始め、頻度も週に2~3度からスタートして下さい。
マトリキシルについて
マトリキシルは、「塗るボトックス」と呼ばれていますが、実はボトックスとは別物です。
マトリキシルはコラーゲン再生を促し、痛んだDNAを修復していくと言われています。
レチノールやビタミンCに比べ、刺激が少ないことから様々なコスメ会社が取り入れている成分です。即効性よりも、より安全にエイジングケアをしたいなら、マトリキシル配合の美容液・乳液をオススメします。
マトリキシルとペプチドの組み合わせはビタミンCより効果的だと言われています。
自分に合うエイジングケアを
エイジングケアは自分自身の肌質や肌状態、悩みに合った美容成分を配合したものを選ぶことが大切です。
ピーリング系のアイテムは、古い角質を剥がすことによって、すぐに変化が現れやすいのでアメリカでは大人気。
ターンオーバーを促すレチノールは、日々のスキンケアに取り入れやすいアイテムとして人気。
コラーゲンの再生を助け、刺激が少ないマトリキシルも肌の赤みや敏感肌になる心配がなく使えるアイテムとして人気。
含まれている成分がどのように働くかを理解し、自分にあったエイジングケアを選んでくださいね。