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MOTHER
2020/03/22
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出産準備ママ必見!アメリカと日本の出産事情違い総まとめ!~妊婦検診・出産・医療保険費用など~

国際結婚や海外移住などが身近になった昨今。そうなると、海外での出産も珍しくはありません。出産に関する当たり前と思っていたことが、実は日本だけ、なんてことも。日本との違いや不安など、気になることをまとめてみました。

INDEX

.*❁保険制度

日本

日本の場合、助成制度、日本国内のどの病院を利用しても必ず貰える出産育児一時金の支給があります。
また、併せて、出産手当金を受け取ることができる方、高額医療費控除を申請できる方も。

アメリカ

一方、アメリカでは、国で定めた一律の保険は存在しません。
個人で保険に加入する必要があり、カバー率も保険によって大きく異なります。
アメリカは医療費が高額なため、カバー率が高くなればなるほど保険料も高額になりますが、保険料が安くカバー率が悪いと、実費がかなり高額に。
また、加入している保険が全ての病院で適用される訳ではありません。
自信が加入している保険の取り扱いがある病院を自分で選びます。
そのため、保険選びはとても重要になります。

.*❁初診

日本

妊娠が発覚したら、あるいは妊娠の可能性がある場合、産婦人科へ直接行くことが出来ます。

アメリカ

産婦人科への訪問は、妊娠8週目以降でないと受け付けてもらえません。
病院によっては、妊娠10週以降でないと受け付けてもらえないことも。
私個人のことですが、かかりつけ医を訪問後、かかりつけ医から産婦人科宛にオーダーを出してもらってからの受診だったので、初診は妊娠12週目でした。
アメリカでは、産婦人科へ行く前にかかりつけ医を訪問する方も多くいます。

.*❁お薬・サプリメントの処方

日本

日本は食育文化が進んでいるので、栄養は食事から取りましょう、といった考えが多いのではないでしょうか?
医師だけでなく、妊婦さん自身も気を使ってるはず。
お薬の処方も慎重に、必要最低限で行う病院が多いようです。

アメリカ

アメリカには食育文化はない為、妊娠が発覚したら、サプリメントを処方されます。
このサプリメントは出産後(授乳期間中)も継続して摂取することが一般的です。
また、風邪や悪阻がひどい場合にもお薬を処方してもらえますし、市販薬を勧められる場合も。
日本の妊婦さんは、食事に気を使いますが、アメリカの妊婦さんからしてみれば、妊娠中は好きな物を好きなだけ食べれる期間のよう。
もちろん、食中毒や母体やお腹の子に危険を及ぼすの可能性がある生物などは避けてます。

.*❁ウルトラサウンド(エコー)

日本

日本では検診時に毎回行ってもらえるエコー。
妊婦さんにとって、1番の楽しみはこのエコーですよね。

アメリカ

一方のアメリカ。エコーは必要最低限。原則、出産までに2〜3回のみ!
もちろん、何か異常が見つかれば、医師の判断で追加のエコーを行います。
また、アメリカにはエコーのみを行う専門機関があるので「病院で性別がわからなかった!」「成長過程をみたい!」「4Dでお顔がみたい!」といった私情でそちらを利用する方も多くいます。
お値段は専門機関と週期で様々ですが、だいたい1回 $100〜の機関が多いようです。

.*❁出生前診断

いくつか種類のある出生前診断。
妊娠10週目以降から行えるNIPTでは、99%の確率でお腹の子の異常が分かると言われています。

日本

保険適用外で高額な上に、検査が受けれる医療機関はまだまだ少ない印象。

アメリカ

アメリカは州によって法律が異なる国。
日本人が多く住むカリフォルニア州では州が定める "The California Prenatal screening Program" があります。
その為、拒否しない限り出生前診断を受ける事になります、
私の住むイリノイ州では、任意項目で、医師の説明によると2度目のエコーで70%の確率で問題があれば分かるとのことだったので受けませんでした。
費用についてですが、医療機関と加入している保険で変わってきます。
保険によっては負担なし、負担があっても日本よりは遥かに安く$200前後が多いようです。

.*❁グルコーステスト

妊娠糖尿病の検査です。
検査の約1時間前にブドウ糖ドリンクを飲み、その後の血糖値を調べるテスト。

日本

日本では、検診時に血液検査・尿検査で特別異常がみられた場合に医師の判断で行うグルコーステスト。
問題がなければ受けないのが一般的です。
万が一、妊娠糖尿病と診断結果が出た場合、転院が必要になる事も。

アメリカ

アメリカでも、毎回尿検査は行いますが、それとは関係なく全ての妊婦さんがグルコーステストを受けます。
定期検診で問題なければ、検査時期は妊娠後期に入る前、妊娠24〜28週目頃に行います。
問題がある場合、これより先にテストを受けることも。
これは日本でも同じかと思いますが、この検査で陽性の場合は再検査となります。
意外と、アメリカで日本人の妊婦さん(約15%)がひっかかります。
理由は、アメリカ人よりもインシュリン分泌が少ないためだそうです。

.*❁体重管理

日本

日本の妊婦さんの体重管理はかなり厳格です。
日本の妊婦さんは先進国の中で、痩せすぎていると問題視する専門家もいるほど。

アメリカ

アメリカの妊婦さんの体重管理はかなりアバウト。
増えていれば問題なし!といった具合です。
しかし、妊娠糖尿病の場合は栄養士の元で栄養指導を受けることになります。

.*❁予防接種

日本

日本での予防接種は任意・保険適用外の物が多く、妊娠期間問わず、個人の判断に委ねられることが多いかと思います。
予防接種は全て安全・効果が証明されているにも関わらず、先進国の中で日本の予防接種率は最下位なのが現状です。

アメリカ

アメリカでは、妊娠27〜36週目にインフルエンザとTdapの予防接種を産婦人科での検診時に受けます。
Tdapとは、百日咳・ジフテリア・破傷風の三種混合ワクチンです。
百日咳は感染率が90%と非常に高く、子の父親や祖父母にあたる方にもTdapを受けることが推奨されています。

.*❁無痛分娩

日本

日本には麻酔医師が少なく、無痛分娩が行える産院はそう多くありません。
費用も高額で、無痛分娩に伴うリスクなどマイナス面を目にすることも多くあります。

アメリカ

アメリカでは過半数の妊婦さんが無痛分娩で出産します。
費用も保険が適用されます。
もちろん、自然分娩を選択することもできますし、自宅分娩、水中分娩などの選択も可能です。

.*❁産後24時間で退院

日本

自然分娩の場合、入院期間はだいたい5日程度、帝王切開では1週間程度となっています。
また入院中は、相部屋か個室、母子同室など選ぶオプションがあるのも一般的。
最近ではホテルのような産院も増えているようです。
食事面でも栄養バランスの考えられたメニューが用意されていて、食事のスケジュールが決まっているのも日本の産院の特徴ではないでしょうか。

アメリカ

なんとアメリカでは産後、母子ともに健康な場合、最短24時間で退院となります。
帝王切開でも3日程度で退院します。
アメリカの産院で妊婦さんは、LDRルーム、またはLDとRルームで過ごします。
LDRとは、Labor,Delivery,Recoveryの略で、出産から退院までを行える個室になります。
もちろん、母子同室で、子の父親も一緒に宿泊するのが一般的。
食事もメニュー表から好きな物を好きな時に自ら頼みます。
また、産後24時間で母体の検診から赤ちゃんの検診まで全て行うので、日本のように産後ゆっくりする時間はほとんどありません。
私は、日付が変わる前の出産だったので産後36時間での退院となりました。

.*❁男の子の選択

アメリカでは男の子を出産した場合、割礼を受けるか受けないかの選択もする必要があります。
受ける場合は、退院するまでの間に医師が処置してくれます。

.*❁まとめ

現在のアメリカでは、出生地主義を行なっている為、親の国籍に関係なく、アメリカで産まれた子は自動的にアメリカ国籍が与えられます。

いかがでしたか?
産院によって様々なシステムが異なるのはもちろんですが、日本とアメリカではこんなにも違いがあります。
また、アメリカは州によって法律が異なりますので、その点でも差が生じることもあるかと思いますが、私がみた日本とアメリカの出産までの違いをまとめてみました。
多々、違いはありますが、唯一、母子ともに健康第一なのはどこの国でも同じです♡

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EDITOR / Haruka Dublin