【春秋タイプ別】イエベでも着こなせる「グレー」コーデを伝授。

イエベさんはグレーが似合いにくいというのは、今や既成の事実。そもそも、グレー自体が「人を疲れさせて見せる」色味でもあるため、イエベかどうかに関わらずどんな肌色の人が身につけても難しい色であると言えるのです。

ですが、今回の目的はイエベ肌の人が似合うグレーを指南すること。似合いにくいと思っているグレーですが、トーンの幅がとにかく広いグレーは、イエベ肌でも大丈夫なゾーンが存在し、あなたに似合うグレーが必ず見つかるのでどうかご安心を。

さらに、同じイエベとはいえ、「春タイプ」か「秋タイプ」によっても似合うグレーのトーンが異なります。まずは、グレーという色味が指す幅の広さから知っていきましょう。

無彩色であるグレーは、白と黒の中間の色。中間というとちょうど真ん中をイメージしますが、ご覧のとおり色の濃淡はもちろん、青味よりや黄味よりといった彩度に至るまで、その幅はあまりにも広いということを知っておきましょう。

では、イエベさんにとって難しいグレーといえばどういったグレーなのでしょうか?
それは、上の画像のような青味がかったグレーです。

では、自分に似合うグレーを知らない人はもちろん、たとえ青みよりのグレーが似合わないと知っていても買い物に失敗してしまうのは、一体なぜなのでしょうか?

【ミスPOINT①単品で陳列してあるとわからない】
▷例えば、中央やその左右の色あたりのニットがあるとします。そのニットが単品で店頭に並んでいると、何色よりのグレーかわからなくなり、色選びの際に失敗が起こりやすくなるのです。

【ミスPOINT②照明に左右される】
▷店内は雰囲気づくりのために暖色系の照明を使っている場合が多く見受けられます。そこで鏡に合わせて見てみても、商品の印象や自分の肌色が照明によってわからなくなるため、ライティングの罠にはまってしまう場合があるのです。

まずは、なるべく太陽光で色を確認することをおすすめします。また、グレーの洋服が欲しいけれど似合うかどうか自信がない場合は、なるべくTシャツやニットなどのトップスを避け、ボトムスやシューズなど顔から離れたアイテムを選ぶと、コーディネート次第で問題なく使えます。

イエベ春さんに比較的多いと言われているのは、明るいアイボリー系やピンク系の肌色と、ライトブラウン系の瞳。ぽかぽかとした陽だまりが心地よい春のような、穏やかで愛らしい雰囲気が漂います。

似合う色味は、全体的に明るく濁りのないクリアで元気な色味。例えば、高明度なイエローやコーラルピンク、オレンジを始め、ソフトなベージュなど、女性らしく華やかな色を得意とします。

イエベ春さんが似合うグレーは、ずばりベージュに近い「グレージュ」や黄味がかった「ライトグレー」。(上のカラーチャートでいうと、真ん中のANEW GRAYと下のZIRCON。)

着こなしのポイントは、明るめトーンのグレーを選ぶことと、優しいベージュなど同じトーンで合わせること。暗めのトーンを選ぶと、逆に肌がくすんで見えてしまうので避けてください。メリハリをつけるために白いインナーを挟んだり、ブラックの小物で引き締めたり、アクセサリーやメタリック系のきらりと光るアイテムを投入したりして、野暮ったさを回避しましょう。

イエベ春さんは、明るいベージュのきれい目トレンチが最も似合う肌色の持ち主。そんなベージュと相性の良いグレージュニットや、ライトグレーのシャツを合わせてトーナルカラーで楽しむことができるのが、春タイプさんの強みです。

明るめとはいえ、グレーだけだと顔色が冴えません。そこで、白インナーを投入して全体のバランスを取るというテクニックを活用して欲しいのです。または、シューズやバッグなどの小物にメタリックカラーを取り入れると、より都会的で洗練された印象に見せることが可能です。

イエベ秋さんに比較的多いと言われているのは、オークル系の暗めで黄味よりの肌色と、深みのダークブラウン系の瞳。顔立ちがはっきりとしていて大人っぽく、実年齢よりも上に見られたり姉御肌な雰囲気が漂います。

似合う色味は、全体的に明度・彩度ともに黄味をベースにした、くすみのあるこっくりとしたアースカラー。例えば、キャメルやテラコッタ、オリーブグリーンなど、渋めの色を得意とします。

陶器のような滑らかな肌質のイエベ秋さんは、パステル系や鮮やかな色味よりも、スモーキーなくすみ系のお洒落カラーがお似合い。着こなしのポイントは、顔色が悪く見える薄めのグレーは避けて、深みのあるトーンをチョイスすること。カーキやブラウンと組み合わせると、肌色を活かした最強の秋冬ファッションが楽しめます。

イエベ秋さんが似合うグレーは、ずばりブラウン味のある「チャコールグレー」や深みのある「カーキが混ざったグレー」。(上のカラーチャートでいうと、左下のChelsea Gray)

イエベ秋さん持ち前のこっくりとした肌色を最も活かせる季節。深いブラウンが混ざったチャコールグレーは、まさに秋タイプにふさわしい色味だといえます。ボトムには、グレーを合わせてドミナントトーンにしたり、おさまりの良いブラックを合わせたりと、手持ちのアイテムでシックに仕上がります。

グリーン系だけでなく、くすんだ茶色などのアースカラーを総称したものがカーキ。グレーのインナーを着るとき、こういった深みのあるカーキのアウターを活用すれば、イエベ秋さんに最大限の力を貸してくれます。

【イエベ春は…】
グレージュ・柔らかい黄味よりのライトグレー

【イエベ秋は…】
チャコールグレー・深みのあるカーキっぽいグレー

今回は、イエベさんが似合うグレーをタイプ別にご紹介しましたが、参考にしていただけましたか?同じイエローベースでも、春か秋かで明度(色の明るさ)・彩度(色の鮮やかさ)が異なるということがお分かりいただけたと思います。

グレーやアースカラーをお洒落に取り入れたいと思っているのに、なぜか似合わない…と悩んでいたイエベさんも、これで大丈夫♡モノトーンに飽きたという人も使えるテクニックをご紹介したので、ぜひこれからの洋服選びにご活用ください♪