INDEX
ビーサンがモードに進化!
かつてはビーチや近所で履くものというイメージが強かったビーチサンダル。しかし2026年春夏は、BOTTEGA VENETA(ボッテガヴェネタ)やAURALEE(オーラリー)、BALENCIAGA(バレンシアガ)などのランウェイにも登場しています。
さらにファッションウィークの会場でも、ジャケットやスラックス、ドレスにビーチサンダルを合わせるファッショニスタが続出。
あえてコーデのテイストとは異なる靴を選ぶ「Wrong Shoe Theory」の流れもあり、ビーチサンダルはきれいめな服を今っぽく着崩すための一足として支持されているんです。
火付け役はThe Row
今回のブームの火付け役といえるのが、The Row(ザ・ロウ)。
一見するとベーシックなビーチサンダルでありながら、上質な素材と計算されたフォルムによって、ラフな一足をラグジュアリーなファッションアイテムへと昇華しました。
なかでも「Dune」は、2025年第2四半期のLyst Indexで世界で最も注目を集めたファッションアイテム第1位に選出。検索数も前期比162%増加し、ビーチサンダル人気を決定づける存在となりました。
Jennifer Lawrence(ジェニファー・ローレンス)やKendall Jenner(ケンダル・ジェンナー)、Zoë Kravitz(ゾーイ・クラヴィッツ)などおしゃれセレブの着用も相次ぎ、シンプルなビーチサンダルを街で履くスタイルが一気に浸透。
The Rowが作り出した“ラグジュアリーなビーサン”という価値観が、havaianas(ハワイアナス)をはじめとする定番ブランドの再ブームにもつながっています。
2026年、ビーサンはこう着こなすのが正解
Gigiは甘めスカートを外して
2026年、パリでキャッチされたGigi Hadid(ジジ・ハディッド)は、フィット感のある白のタンクトップに、裾から繊細なレースがのぞく黒のミディスカートをコーディネート。
足もとは華奢なパンプスではなく、シンプルな黒のビーチサンダルを選んでいます。フェミニンなスカートをカジュアルな足もとで外すことで、甘くなりすぎない大人のサマースタイルに。
バッグやサングラスも黒で揃えているため、ビーチサンダルだけが浮かず、コーデ全体に統一感が生まれています。
ロゼはデニムで昼夜着回し
The Row(ザ・ロウ)のビーチサンダルを、トレンドになる前から愛用していたBLACKPINKのROSÉ(ロゼ)。
ロゼは2023年頃から、スクエアトゥが特徴の「City」をギャラリー巡りや空港スタイルに取り入れていました。その後は、丸みのあるトゥとコントラストカラーのストラップが特徴の「Beach」も、パリやミラノでのオフスタイルに愛用しています。
2025年7月にニューヨークでキャッチされた際には、ゆったりとしたバレルシルエットのデニムに黒のビーチサンダルをコーディネート。
昼は透け感のある白トップス、夜は黒のレースキャミソールに着替えながら、デニムとビーチサンダルはそのまま。Saint Laurent(サンローラン)のバッグやサングラスを加え、ラフな足もとを都会的に格上げしていました。
Ameliaはワイドパンツで
Amelia Gray(アメリア・グレイ)は、白のタンクトップにZARA(ザラ)のオーバーサイズなインディゴカーゴパンツを合わせ、足もとは黒のビーチサンダルに。
大胆なワイドシルエットのパンツとシャープなサングラスが、シンプルなコーデをモードに見せています。
さらにCHANEL(シャネル)のバッグを加えることで、ラフなスタイルにクラス感をプラス。パンツにはボリューム、足もとは極力シンプルにというバランスがお手本になります。
Zoëはスポーティーをモードに
The Row(ザ・ロウ)「Dune」の愛用者として知られるZoë Kravitz(ゾーイ・クラヴィッツ)。複数カラーを所有し、夏のオフスタイルに繰り返し取り入れています。
この日は、グレーTシャツに黒のバイカーショーツを合わせ、足もとはオールブラックの「Dune」に。
一歩間違えると部屋着に見えそうなスポーティーコーデも、The Rowの「Barn Mini Tote」やシャープなサングラスを加えることで、一気に都会的な印象へ。服はリラックス、小物は上質にというメリハリが、ビーチサンダルをおしゃれに履くポイントです。
おしゃれに履く最大のコツ
ビーチサンダルを街で履くときに意識したいのが、コーデ全体をラフにまとめすぎないこと。
Tシャツ、ショートパンツ、ナイロンバッグなど、カジュアルなアイテムだけを組み合わせると、本当にビーチへ向かうような印象になりがちです。
トップスやボトムス、バッグのどこかに、ジャケットやシャツ、スラックス、レザーなどのきちんと感を投入するのが正解。服はきれいめ、足もとだけビーチサンダルというギャップが、今っぽい抜けにつながります。
①ワイドパンツに合わせる
最も取り入れやすいのは、ワイドパンツやスラックスとの組み合わせ。
パンツにボリュームがあるぶん、足もとは細身のストラップを採用したシンプルな一足を選ぶとすっきり。タンクトップやコンパクトなTシャツを合わせれば、メリハリのあるシルエットが完成します。
きちんと感を高めたい日は、シャツやジャケットをプラス。端正なパンツをビーチサンダルで外すだけで、頑張りすぎていない都会的なスタイルに仕上がります。
②甘めスカートを外す
フェミニンなスカートやワンピースにビーチサンダルを合わせるのも、今年らしい着こなし。
スリップスカートやレーススカート、ロマンティックなワンピースにあえて素朴なサンダルを投入することで、甘さを程よく引き算できます。
服が華やかな場合は、黒やブラウンのミニマルな一足をセレクト。ビーチサンダルを引き立て役に徹してもらうとうまくいきます。
③デニムは小物で格上げ
デニム×ビーチサンダルは定番だからこそ、バッグやアクセサリー選びが重要。
ロゼのように、ゆったりとしたデニムにはレザーのミニバッグやシャープなサングラスを合わせるのがおすすめです。
トップスは白シャツやレースキャミソール、シアートップスなど、少し女性らしさを感じるものを選ぶと◎。デニムとビーチサンダルのラフさを残しながら、街に似合う大人のカジュアルへと格上げできます。
④色数を抑えてまとめる
手持ちのラバーサンダルをおしゃれに見せたいなら、コーデ全体の色数を抑えてみて。
オールブラックに黒のビーチサンダルを合わせれば、カジュアルな一足もモードな印象に。白やベージュの淡色コーデには、ブラウンやヌーディーカラーが自然になじみます。
サンダルとバッグ、サングラスの色を揃えるだけでも統一感がアップ。手頃なビーチサンダルも、意図して選んだファッションアイテムに見せられます。
⑤足もとの清潔感を意識
素足が大きく見えるビーチサンダルは、足もとの清潔感もコーデの一部。
フットネイルはもちろん、かかとの保湿やサンダル自体の汚れにも注意したいところです。
アクセサリーを加えるなら、華奢なアンクレットやメタルのトゥリングが好相性。足もとまできちんと整えることで、ご近所履き感を払拭できます。
今選びたいビーチサンダル7選
ビーチサンダルは、選ぶブランドによって印象も履き心地も大きく変わります。ここからは、トレンド感、歩きやすさ、上品さのそれぞれに強いおすすめブランドをご紹介します。
havaianas(ハワイアナス)
まずチェックしたいのは、ビーチサンダルの王道havaianas。
定番の「Top」は少し太めのストラップでカジュアルに、「Slim」やスクエアトゥの「Slim Square」は華奢で都会的な印象に仕上がります。
街履きなら黒やブラウン、ベージュなどの落ち着いたカラーがおすすめ。ジャケットやスラックスにも合わせやすく、気軽にトレンドを取り入れたい人の最初の一足にぴったりです。
こんな人におすすめ!
手頃さ、豊富なカラー、王道感を重視したい人
Fitflop(フィットフロップ)
おしゃれだけでなく、歩きやすさにもこだわりたい人にはFitflopがおすすめ。
人気の「IQUSHION」は、人間工学に基づいた軽量ソールを採用。足裏に沿うような立体的なフォルムで、薄くフラットなビーチサンダルよりもクッション性を感じやすいのが特徴です。
シンプルな「IQUSHION ERGONOMIC」なら、ワイドパンツやマキシワンピースにも合わせやすく、街歩きから旅行まで頼れる一足に。黒を選べば、ボリュームがありながらも大人っぽくまとまります。
こんな人におすすめ!
長時間歩きたい人、薄いソールが苦手な人
TKEES(ティキーズ)
ビーチサンダルをできるだけ上品に履きたいなら、TKEESをチェック。
細いストラップとすっきりしたソールが特徴で、素肌になじむヌーディーなカラーも豊富。ブランドを代表する「Lily」は、ビーチサンダルというより華奢なレザーサンダル感覚で取り入れられます。
スリップドレスやサテンスカート、きれいめパンツなど、女性らしいコーデの外し役にぴったりです。
こんな人におすすめ!
華奢なデザインが好きな人、きれいめ派
OOFOS(ウーフォス)
歩きやすさとボリューム感の両方が欲しいなら、リカバリーシューズブランドのOOFOS。
定番の「OOriginal」は、クッション性に優れたソールと丸みを帯びたフォルムが特徴。足もとに存在感が出るため、ワイドパンツやスウェットパンツ、マキシ丈スカートなど、ボリュームのある服との相性が抜群です。
スポーティーになりすぎるのが心配な場合は、全身を黒やグレーでまとめると都会的に仕上がります。
こんな人におすすめ!
履き心地を重視したい人、スポーティー派
The Row(ザ・ロウ)
ブームの本命を選びたい人には、The Row。
世界的にヒットした「Dune」をはじめ、ロゼが愛用する「City」や「Beach」、厚みのあるソールが特徴の「Ginza」など、ビーチサンダル型だけでも選択肢が豊富です。
ロゼのような華奢な足もとなら「City」や「Beach」、今のブームを象徴する一足なら「Dune」がおすすめ。ジャケットやドレス、上質なバッグと合わせることで、ビーチサンダルとは思えない洗練された着こなしが完成します。
こんな人におすすめ!
上質な本命サンダルが欲しい人、ミニマル派
PHOEBE PHILO(フィービーファイロ)
ベーシックなビーチサンダルを、ひと目でモードと分かる存在に。「FLIP FLOP」は、立体感のあるEVAソールにテックコットンのウェビングストラップを合わせた一足。足の形に沿うフットベッドと、ボリュームのあるアウトソールが、シンプルな装いに絶妙な違和感を加えてくれます。
さらに、75mmのウェッジヒールを備えた「ROUND WEDGE」など、ビーチサンダル型をドレスアップしたモデルも展開。タンクトップ×デニムのような何気ないコーデでも、足元を替えるだけでぐっとモードな表情に仕上がります。
こんな人におすすめ!
ミニマルだけれど普通ではない一足を選びたい人、ボリュームのある足元でコーデに個性を加えたい人。
CHANEL(シャネル)
ビーチサンダルを、ラグジュアリーな主役シューズとして楽しむならCHANEL。「CHANEL COCO BEACH 2026」では、ブラックのラムスキンを使用したトングサンダルが登場。アイコニックなディテールを取り入れながら、シルエット自体はすっきりしているため、リゾートだけでなく都会のスタイリングにも取り入れやすいのが魅力です。
さらに2026年春夏コレクションでは、ゴールドのクラック加工カーフスキンを使ったトング型もラインナップ。シンプルなワンピースやワイドパンツに合わせるだけで、ジュエリーのような華やかさを足元にプラスできます。
こんな人におすすめ!
カジュアルなビーチサンダルにも品格を求めたい人、夏のシンプルコーデにラグジュアリーなアクセントを添えたい人。
この夏はビーサンを“街履き”に!
海だけでなく、ジャケットやきれいめパンツ、ロングスカートに合わせて楽しむのが今年流。ラフなビーチサンダルをあえて都会的なコーデに投入することで、頑張りすぎていない今っぽい抜け感が生まれます。
きれいめな服をベースにすること、色数を絞ること、バッグやアクセサリーで上品さを足すことが、おしゃれに見せるポイント。歩きやすさ重視ならFitflopやhavaianas、モード感を求めるならThe RowやPHOEBE PHILO、ラグジュアリーに楽しむならCHANELなど、自分のスタイルに合う一足を選んでみて。
いつものサンダルをビーチサンダル型に替えるだけで、夏の着こなしはぐっと新鮮に。今年はビーチではなく、街でこそビーチサンダルを履きこなしてみてはいかがでしょうか?