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“エシカルな香水”の、基準とは ?
オーガニック、ヴィーガン、サスティナブル、クリーン。
これらに加えて「エシカル」というワードは香水業界でも常識となりつつあり、“香料を調達するために児童労働をさせていないか”、“環境や動物を傷つけない100%混じり気のない天然成分なのかどうか”など、今や消費者にとっては香りそのものよりも、製品の背景にある社会的責任や環境配慮に対する姿勢が最重要に。
“倫理的” “道徳上”を意味する「エシカル」というワードには明確な定義はないものの、製法や処方に透明性を持ち、地球環境や消費者だけではなく生産者にも配慮して生み出された製品なのかどうか、ということが基準になっています。
自分が選択する製品が「エシカル」な香りであれば、地球や社会全体を救うことに繋がって、必然的に素敵な循環が生まれていくはず。
そのための大きな第一歩として、共に「エシカル」な香水を手に取ってみませんか ?
① L'Orchestre Parfum
音楽と香水という2つの芸術が生み出す調和を再現するべく誕生し、一流の楽器職人が作り出す楽器の音色やリズムから着想を得た香りを生み出している、フランス発のフレグランスブランド「L'Orchestre Parfum(オーケストラパルファム)」。
こちらの香水(Ambre Cello)は、「ベルガモット」「ミルラ」「トンカマメ」「ベンゾイン」「バーム」「バニラ」たち天然香料の神秘的かつエレガントな調和によって、“チェロの音色”を香りに落とし込んだものです。
チェロならではの低くゆったりと心を包み込んでくれるような響きや、豊かな広がり、力強く情熱的でドラマチックな一面が、きっと香りから体感することができるはず。
製作時の音源はこちら ↓
注目すべき“エシカルポイント”はこちら。
☑ 適切に管理された森の生産品であることの証明である“FSC認証”を受けた、パッケージ素材を採用。
☑️ フランス産のビーツから作られたアルコール、植物由来の天然香料を使用。
☑️ 収益の一部を、子供たちの音楽教育支援へと寄付。
☑️ 動物実験なし。
② The 7 Virtues
平和活動をすると胸に決めていた創設者が、生計を立てるために“違法なケシ栽培”を余儀なくされているアフガニスタンの小さな花農家を守るべく誕生させた、カナダ発のフレグランスブランド「The 7 Virtues(ザ・セブン・ヴァーチューズ)」。
可憐なデザインが施されたこちらの香水(SANTAL VANILLE)は、柔らかな温かみが特徴的な「ミルラ」「サンダルウッド」「バニラ」がブレンドされていて、ただ甘いだけではなくスパイシーな側面もあり、何度身に纏っても飽きが来ない香りに仕上がっています。
内容量50mlのサイズに加えて、持ち運びに便利なローラーボールタイプも展開中。
注目すべき“エシカルポイント”はこちら。
☑️ 紛争地帯で採れた原材料を元にフレグランスを製作することで、現地の人々はケシ栽培を行うよりも結果的に2倍も多くお金を稼ぐことが可能になり、現在では1,000以上もの小規模農家との提携に成功。
☑️ 敏感肌さんでも安心して使うことができるよう、「有機サトウキビ」のアルコールを配合。
☑️ 災害からの復興に取り組む地域からも原材料の買い付けを行い、農業を支援。
☑️ 適切に管理された森の生産品であることの証明である“FSC認証”を受けた、リサイクル可能な紙をパッケージ素材に採用。
☑️ 動物実験なし。
③ Abel
ワイン醸造家である女性が手掛ける「Abel(アベル)」は、美味しいワインのように“生きている香水”を創るという目標を掲げ、厳選された原料を100%用いた高尚な香りを生み出している、オランダ発のフレグランスブランドです。
乾燥した冬の空気にぴったりなこちらの香水(red santal)は、3種類の産地の「サンダルウッド」が贅沢に使われているのが大きな特徴。優しく肌に寄り添ってくれているような感覚や、身体の内側からじっくり温められているかのような感覚に、虜になること間違いありません。
香りの構成はこちら
・トップノート:クローブ・ピンクペッパー・ブラックペッパー
・ハートノート:ベルガモット・ジンジャー・タイム
・ベースノート:サンダルウッド(東インド)(西インド諸島)(オーストラリア)
注目すべき“エシカルポイント”はこちら。
☑ 売上の一部を、3つの環境保護団体へ寄付。
☑️ パッケージ素材には土に還るものを使用。
☑️ 100%天然の香料を使用。(そのうち80%がオーガニック)
☑️ 動物実験なし。
まとめ
これまで多くのフレグランスブランドがおざなりにしてしまっていた、地球環境や社会、製造においての労働環境への配慮。
SDGs(持続可能な開発目標)を達成するためには、今こそ消費者である私たち一人一人が意識改革をしていく必要があるのかもしれません。