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以前の私は夜寝られず不眠症に悩まされていました。そして朝起きた時も「なんだか気分がよくないな」と思うことがしょっちゅう。寝たのに疲れが取れた感じが全くしなかったのです。
ですが、ここ数年毎晩アイマスクをつけて眠ると睡眠の質が驚くほど上がりました。今回はその理由についてご紹介します。特にいつも「眠りが浅い」「眠ったのに寝た気持ちになれない」と感じる方は必見です。まずは目が疲れる原因から解説。
▶︎眼精疲労の原因
目の疲れの要因の一つとして挙げられるのは、パソコンやタブレット、スマホなどの見すぎによるもの。このような情報機器を長時間使うことで、目にかなりの負荷をかけているのです。さらに目の疲れだけではなく体やメンタルにも悪影響を及ぼすと言われています。
もしかして「VDT症候群」?
毎日の仕事に情報機器は不可欠。特にリモートワークが増えた昨今、画面とにらめっこの日々が多くなり目の疲れや肩こり、ストレスなどに悩まされているビジネスパーソンも少なくないはず。その症状、もしかすると「VDT症候群」かもしれません。
VDTとはビジュアル・ディスプレー・ターミナル(画像表示装置)のこと。パソコンやスマホなどの情報機器を長時間使うことで目や体、精神にまで負荷を与え悪影響を及ぼすことを「VDT症候群」と呼びます。
それ以外に、メガネやコンタクトレンズの不具合、さらに精神的なストレスも目の疲れを引き起こす原因になっている場合があります。
▶︎眼精疲労による影響・症状
【目】
◾️視力低下
◾️ドライアイ
◾️目が重い・痛い・霞む
◾️眩しさに敏感
◾️充血
◾️まぶたがピクピクする
【体】
◾️首や肩こり、腰痛
◾️頭痛
◾️吐き気
【精神】
◾️イライラ感
◾️不安・抑うつ症状
これらの症状が重複して出るときは「眼精疲労」が疑われます。つまり、パソコンやスマホを同じ姿勢で見続けることがこれらの原因の一旦を担ってしまっていることになっているのです。
▶︎目を守ることが大切
これらの症状を防ぐためには、パソコンやスマホとの適切な距離を保つことが必要。目安はパソコンであればモニターまでの距離が約50cmほど。画面に手を伸ばしたくらいの距離が体の正しい位置となります。
▶︎眠れなくなる危険性
明るすぎるモニターを見続けると目の周りの筋肉が緊張し、興奮の刺激を全身のさまざまな器官に伝える交感神経が働き、自律神経が乱れることに。それが原因で上記で述べたような様々な支障が体に出てくるのです。
【目を温める】ことで極上の睡眠を
そこで、目を癒し上質な睡眠を確保するための一つとして《アイマスク》が役立つのです。
自律神経を整える方法として、「目を温める」ことが効果的であることがわかっています。例えば蒸しタオルなどを乗せて目を温めることで毛様体筋が緩み血の巡りが良くなります。
(毛様体筋とは、カメラのレンズのような働きをする水晶体の厚さを調節しピントを合わせる働きをしてくれるもの)
▶︎眠るために注意すべきなのは?
ズバリ「部屋の明るさ」です。
睡眠前のスマホの触りすぎで青白い光を浴びると交感神経が反応し脳が活発になってしまいます。また、強烈な明かりや蛍光灯も同様、睡眠を妨げてしまう要因の一つ。もちろんですが、寝る前はなるべく部屋を暗くして心を穏やかにしてあげる必要があるのです。
▶︎光をシャットアウト
ここでやっと本題に戻りますが、どうしても眠れないという時は、睡眠を促す一つのツールとして目を温めながら光を遮断してくれる《アイマスク》が入眠にとても効果的なのです。
私の場合、冬など寒いシーズンにはラビットファーのアイマスクを、夏にはシルク素材のアイマスクを愛用しています。アイマスク選びのポイントは「つけ心地」。
アイマスクのフィット感が高いということは、それだけ遮光性があるものである一方、締め付けすぎたり目や鼻を押さえつけすぎるものはNG。また、化学繊維や使い捨てタイプのものは肌荒れの原因にもなったり地球環境を破壊することにも繋がるので、なるべく手洗いできるものや永く使えるものを選びましょう。
▶︎必要睡眠時間
人間にとって最低限必要な睡眠時間は7〜8時間。それ以下であれば、寝ているけれど疲労が取れていなかったり、脳が老化してしまったりするということが証明されています。
さらに、ショックなお話かもしれませんが、睡眠不足は「肥満」の原因になるということも科学的に実証されています。お洒落に気を配っている読者の皆さまなら、体型維持は必ず気を配りたいところですよね。
心の健康を願って
ここまでお話ししてきた通り、たかが睡眠、されど睡眠。睡眠を侮るなかれ。今回のお話が、質の良い眠りを意識するきっかけになれば幸いです。そして、健やかでしなやかな心の健康にも繋がりますように。