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アーカイブと革新を自在に操る、“再構築”の魔術師
ベルギー・ブリュージュ出身のデザイナーGlen Martens(グレン・マーテンス)は、建築を学んだバックグラウンドを持ち、構築的かつ実験的なデザインで知られています。Y/Projectでの成功を経て、2020年にDIESEL(ディーゼル)のクリエイティブディレクターに就任。ブランドのDNAである“デニム”を新しい視点で再構築し、再び世界中のファッションシーンに「DIESEL旋風」を巻き起こしました。
彼が取り戻したのは、DIESELがもともと持っていた“エネルギー”と“反骨”。そこにY2Kムード、ジェンダーレスな造形美、アーキテクチャルな構築感を融合させ、モードとストリートを横断する唯一無二の存在へと進化させたのです。
次なるステージ:Maison Margiela
2025年10月、グレン・マーテンスによる〈Maison Margiela(メゾン マルジェラ)〉の2026年春夏コレクションがパリで発表。彼が掲げたテーマは「匿名性」と「日常」。創業者のアーカイブに敬意を払いながら、白衣を思わせるテーラリングやエプロンスカートなど、実用の中に詩的なモードを宿しました。
また、透明ヒールのタビシューズや新作ボックスバッグなど日常に寄り添う革新性も披露。モデルたちは4本ステッチを模したマウスピースを装着し、“顔なき美”というマルジェラの理念を体現しました。
マーテンスはここでも、DIESELで培った再構築の感性を武器に、「機能」と「詩情」が共存する新しいマルジェラ像を提示しています。
BUYMAで出会う、マーテンス期DIESELの名品たち
彼が手がけたコレクションを体感するなら、今がチャンス。BUYMAではマーテンス期DIESELの人気アイテムが豊富にラインナップされています。
※実際にマーテンス期のものなのかはご自身でご確認くださいね。
デニム
マーテンス期のDIESELデニムは、“履くアート”とも呼べる完成度。ステッチの入り方やカットラインの精密さが際立ち、まさに“再構築されたデニム”と呼ぶにふさわしい仕上がりです。
BUYMAではモデルが複数展開中で、国内完売カラーも入手可能。今季は「マーテンス期=デニム黄金期」として、一本からその世界観を体感してみて。
バッグ
マーテンス期のDIESELを象徴するのが、構築的でアートピースのようなバッグデザイン。デニム同様に「素材を再構築する」姿勢が反映され、フォルムには建築的な美しさ、メタリックやレザーの質感にはストリートラグジュアリーな空気が漂います。
なかでも象徴的な1DRシリーズは、Y2Kムードとモード感を共存させた代表作。ロゴ、フォルム、素材のすべてが“モードの再生”を語るマーテンスらしい完成度です。シンプルな装いに一点投入するだけで、ノームコアスタイルが一気に洗練され、今の気分を映す“都会的アクセント”に。まさに、今のDIESELを語るうえで欠かせないアイテムです。
ベルト
マーテンス期のDIESELで見逃せないのが、存在感のあるアクセサリー。ベルトやネックレス、チャームなどに共通するのは、彼らしい“再構築”の美学。重厚なメタルロゴや艶やかなブラックレザー、工業的な質感が交錯し、Y2Kムードをモダンに昇華しています。
中でもB-1DRベルトは、ブランドのDロゴを主役にしたアイコニックな一本。Tシャツやデニムなどのカジュアルルックに加えるだけで、コーデが引き締まり一気にモードな印象に。性別を超えて楽しめるアンドロジナスな佇まいも魅力で、“小物で語るDIESEL”を体現したい人にぴったりのアイテムです。
シューズ
DIESELのマーテンス期では、足元もまたスタイルの核。厚底スニーカーやボリュームソールブーツには、彼が得意とする“建築的アプローチ”が宿っています。代表的なPROTOTYPEスニーカーやRed Tagブーツは、レザーとメッシュ、ラバーを組み合わせた素材ミックスが印象的で、まさに「クラシック×フューチャー」の融合。
履くだけでバランスが整う計算されたフォルムは、デニムとの相性も抜群です。ストリートにもオフィスコーデにも馴染み、モードの輪郭を足元で描く一足として、今季のマストアイテムに。
ジャケット&トップス
マーテンスが手掛けるDIESELでは、トップスやジャケットも“日常を再定義する服”。オーバーサイズのデニムシャツやレザージャケットには、構築的カットや非対称ディテールが随所に光ります。なかでもJ-Ting-Femジャケットは、シャープさと柔らかさを併せ持つ傑作。肩のラインやステッチに建築的要素を感じさせながら、都会的なムードを纏います。
また、M-ClarksvilleトップスやロゴTシャツといったカジュアルウェアも見逃せません。どれも一枚で絵になる存在感があり、デニムに合わせるだけでモードな抜け感を演出。トレンドを越えて長く愛せる、まさに“マーテンス流デイリーウェア”です。
アウター
マーテンス期のDIESELは、冬アウターにも独自の存在感を放つ。ボリュームシルエットとシャープなカッティングが融合したパファージャケットやオーバーサイズコートは、まさに“機能美と造形美”の結晶。中でもJ-LoungeナイロンパーカーやD-Logoボンバージャケットは、立体的なステッチワークが特徴で、動くたびに陰影が生まれるデザイン。
さらにレザー切り替えやメタルジップなど、細部までマーテンスらしいアーバンな緊張感が漂う。重たく見えがちな冬の装いも、この一着があれば一瞬でスタイルが締まる。デニムやブーツと合わせて、“冬のストリートモード”を完成させたい。
マーテンス期のDIESELでは、アクセサリーもまた“構築的なデザインの延長線”。チェーンネックレスやメタルリング、ピアスなど、どれも大胆さとミニマリズムが共存しています。特に注目はオーバルDネックレスやロゴチャームピアス。シンプルな装いにひとつ加えるだけで、モードな緊張感が生まれます。
ステンレスやシルバーの質感が放つ無機質な輝きは、アンドロジナスなムードを好む人にぴったり。マーテンスが得意とする“日常の中の非日常”を、小さなパーツで表現したようなコレクションです。
まとめ|マーテンスが描く“未来のモード”
Glen MartensがDIESELに注いだエネルギーは、ブランドを蘇らせただけでなく、デニム=カルチャーの象徴として再定義しました。そして次に挑むのは、メゾン マルジェラという“前衛の殿堂”。
彼の手によって生まれるであろう新たなマルジェラは、きっとクラシックと革新、アートと日常を融合させた、タイムレスなモードの象徴となるはず。今こそBUYMAで、“マーテンス期DIESEL”という歴史の転換点を自分のワードローブに刻み込んで。












