代表的なメンズコート6種
真冬に活躍する代表的なコートをご紹介します。
ステンカラー(バルカラー)コート
チェスターコートと人気を二分するステンカラーコート。比翼仕立ての立ち襟や、下に向かって広がるAラインシルエットが特徴的であり、ビジネスシーンでも着用できる汎用性の高いコートです。
ピーコート
イギリス海軍や猟師たちの間で着用されていたピーコート。厚手のメルトン生地を使用し、碇マークの入った大きなボタンが特徴的です。他のコートに比べ、短めに作られている着丈は動きやすく、ビジュアル的にもロングコートと差別化することができます。
トレンチコート
イギリス陸軍で採用された防水コートがタウンユースに改良されたトレンチコート。両肩のエポレットやガンフラップ、アームベルトなど、軍用アウターの名残を感じさせる特徴的なディテールが目を引くコートです。腰ベルトの結び方次第で印象が変わる点も見逃せません。
ダウンコート
ダウンジャケットがコート丈になっているタイプです。最大の特徴は保温性と軽さです。コートは保温機能に課題があるものや、素材によって重く感じるタイプがありますが、ダウンであればそのような心配は入りません。数あるコートの中でも実用性といった意味ではオススメのコートです。
ダッフルコート
ピーコートと同様に、漁師服として使用されていたルーツがあります。厚手のメルトン生地が使用され、フードが完備されているモデルが一般的です。最大の特徴は留め具にトグルが使用されている点でしょう。手袋やかじかんだ手であっても、ストレスなく開閉できるように採用されたトグルは、ダッフルコート最大の個性です。
モッズコート
アメリカ軍で使用されていた野戦用パーカー「M-51」が原型となっています。アームホールや身幅にゆとりがあり、全体的にボリューム感のあるシルエットです。二股に分かれた後ろ裾(フィッシュテール)や、ドローコードが特徴的で、フードや裏地にライナーを完備できるタイプは高い防寒性を期待することができます。
使い勝手は様々
コートは種類や特徴によって様々なシーンで活躍できます。
【万能タイプ】
ビジネス、プライベートの隔てなく利用できるのがステンカラーコートです。カラーや柄次第では、両用使いも可能でしょう。
【中間タイプ】
フォーマルとカジュアルの中間的な位置付けのコートには、ピーコートを上げることができます。ビジネスシーンで利用する際は、通勤用のアウターとして使用する程度が良いかもしれません。
【特化タイプ】
ダウンやダッフル、モッズコートはプライベートシーン限定といって良いでしょう。スーツ着用の職場では避けた方が無難です。
真冬コート選びはお早めに
寒さが本格化する季節にはコートが手放せません。着丈の長いアウターは、シックで上品な魅力を演出してくれます。今季のアウターを決めかねている方は、コートという選択肢を考えてみてはいかがでしょうか?