エマちゃんのイイ女塾 #51│ダメンズに夢中な友達が忠告を聞きません。【本当の友情とは】

正論って言わば「みんながわかっている、正しい答え」ですよね。

こちらが言わずしても、相手も「うん、そうだよね。それが正しいよね、わかってるんだよ」ってことだからです。それってもはや友達が言う必要はなくて、誰でも言えることじゃないですか。

だから、友達という立場が担うものじゃないなと。世間やその辺の他人が言ってくれますから。

友達の夫婦は面白くて、お互いに「それ正論だから」って言葉が、“注意する“言葉として使われるそうです。どういう意味かというと、例えば相手が「こうすべきでしょ」と言った言葉に対して

「確かにそれって正しいんだけど、今はいろんな事情でそれができなくて、無理があってこうなってるわけだから、そんなただの正論を振りかざすのは、配慮が足りないし、今ぜんぜん求めてないです。」

っていう意味で「それ正論だから」という言葉になるそうです。

相談した時や、不意にグチをこぼしたとき、返ってくる答えがただ「正論でしかない」人っておそらく、いずれ誰からも相談されなくなると思うんですよね。

相談に来てるってことは、正しい答えができないから相談に来ているし、正論がその人にとって、まったくもって正しくない(幸せな答えじゃない)から、わざわざ友達に話を聞いてもらっているわけです。

人に相談しにくい不倫問題。そもそも友達や家族には言いづらい。正論で言えばもう「やめなさい」一択じゃないですか。

それがわかってできていたら、世の中から不倫は無くなってます。

だからお金を払ってでも、「正論をふりかざされない」相談場所に相談しにいく。それが人々からは求められてるんです。占い業界全体の市場規模は1兆円と言われてますからね。どれだけ需要があるかってことがわかります。

とまあ不倫占いは置いておいて、

例えばその友達で言うなら、ダメンズと付き合っていることに対して、正論で答えるなら「不幸になるだけだよ。別れなよ」だと思うんですけど、

友達として答えるならは「その恋愛が楽しいんだね!多分いい人じゃ物足りないし、求めてないんだと思う。なんやかんや幸せそうよ!」くらいな感じだと思うんです。で、これは相手にとっても事実だとも思うんです。

友達には友達の幸せがあって、ダメンズと付き合い続けるよりも、ひとりの方がどん底に不幸に感じるんですよね。

他人からしてみたら「じゃあひとりの幸せを感じられるようにしたらいいじゃん」って思うけど、彼女のキャパは、まだまだそこに辿り着いていないんです。

でもそれって、自分で気づかないと絶対に変わらないんですよね。

だから私の周りにもダメンズと付き合ったり、結婚した人がいて「聞いてよ〜!」って相談されますけど、私はいつも、気づかせるような「アドバイス」はしません。

その代わりに「どんな人と付き合ってても、私はあなたの味方だよ。たまに愚痴ってもいいよ。別れたくなったり、逃げたくなったらいつでも協力するよ」

って言ってます。彼女たちは「別れなよ」がいちばん突き放されたアドバイスに感じるから。正論を言われたら、もうなにも言えなくなっちゃうんです。

私は友達には、心の壁をとっぱらって、いろんなこと話して欲しいなって思ってます。私も友達にあんなことやこんなことを、壁をとっぱらって話しているし、そんな存在は、とてもありがたいなって思うから。

なので、誰にでも言えるようなアドバイスはしません。それより、彼女の話を聞いてあげることを優先します。

もしかしたら、あなたに話してる最中に「あれ?私こんな恋愛してるのおかしくないか?」って思うかもしれないじゃないですか。

私は別に「ダメンズでいいじゃん!」ってムリに応援したりはしません。「ぜんっぜん男の趣味わからんけど、あんたが幸せそうならいいわ。不幸にはならないでね!」ってスタンスです。

無理はしないけど、相手に自分の考えを押し付けることもしない。

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